ご挨拶

音楽は人間の営みに多大な影響があります。そのことが人の様々な状況の状態から良いほうに向かう一つの手立てとなります。これはどうであれ、幾千年前からの事実です。

私たちは、この音楽がどんな人にも役に立てるように勉強し、また広め、そして多くのセラピストを養成し、認定していこうとしています。このたびミュージックサポーター(音楽援助者)、ミュージックセラピスト(音楽療法士)を育成し、認定することを含め、この協会を立ち上げました。

会員は、現場を大事にし、現場実践の技術を重要視し、現場体験豊富な指導者を要し、現場での実技試験の認定を行い、現場の音楽療法技術が会員に身につくように、目指します。

NPO法人日本ミュージックセラピスト協会
理事長 笠嶋道子

ミュージックセラピーを自分のものにしませんか?

私は、もとはと言えば精神科医。音楽療法という言葉が障害児関係でいくらか使われるようになっただけで、こころ病む人への音楽療法などまったく行われることがなかった時代に、ささやかな試みを始めた「”生きた”化石」です。なぜ精神障害者に音楽療法をやろうと考えたかは、「音楽療法」にも述べましたので省きますが、「音」や「音楽」が人のこころを揺り動かすことは確かです。それを脳の働きから考えることもできますが、こころの働きの方から考えることもできます。

「楽しくなけりゃ音楽療法じゃない」という言葉をモットーにして私は音楽療法に関わってきました。提供する人が楽しくなけりゃその受け手が楽しいはずがありません。ですから「治療としての音楽療法」ではなく「より楽しく生きることを目指すミュージックセラピー」を目指すことがだいじです。従来の「音楽療法」という固定的な概念を超えた「ミュージックセラピー」を創り上げたいと考えます。この協会も立ち上げのときから関わってきたものとして、これからの行く末をしっかり見守って行きたいと思っています。

(中部学院大学大学院人間福祉学研究科/科長・教授、国立精神・神経センター精神保健研究所/名誉所長)


NPO法人日本ミュージックセラピスト協会
監事 吉川武彦