令和3年(2021)6月 発刊のご案内 『音楽療法ものがたり―可塑性を拓く』

発刊のご案内
『音楽療法ものがたり―可塑性を拓く』
笠嶋道子

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コロナ禍の中で、音楽療法の何かの手助けに私達がなるかもしれないと思い、クオリテイケア鴻森和明さんのご協力を得て、この本の出版にこぎつけました。
現場の指導は地元のセラピストが行います。
遠方の会場に出向かなくても、地元で開催されるセミナーで技術が会得できます。
現在すでにミュージックセラピーを行っている人が、音楽療法技術をさらに勉強したり、音楽療法育成指導者を目指したり、音楽療法の実践研究を深めることができます。

協会は今まで、セラピスト育成の為のテキストを4冊発行してきました。
コロナ禍の中で、音楽療法の何かの手助けに私達がなるかもしれないと思い、クオリテイケア鴻森和明さんのご協力を得て、この本の出版にこぎつけました。
実践記録とその意味などが含くまれています。物語の一つでは、登場人物は不適切語しか言えず周囲とコミュニケーションが取れない状態で睨む目つきの日々を過ごしていたのですが、そこに音楽を介した寄り添いにより、少しずつ変化をもたらしたのが見て取れたのです。何が変化のきっかけだったのでしょう。
この本を読んで下さる方は、実に色々様々な物語に出会うことと思います。物語の登場人物の変化から、ここでは脳の可塑性についてふれています。可塑性とは 楽しい音楽活動が人を健康に導くという理論です。2006年あたりからその理論が色々出回るようになり、今回私達の実践を、その理論に基づき実例をわかりやすく述べたものです。執筆者:笠嶋、泉水、谷本、永井、八角、松浦、木原、浦江、水野、三渡、白川、です。
本は3月に出版されました(1冊2000円+税)。どうぞ会員皆様、是非ご覧下さい。会員にはクオリティケアより1冊贈呈致します。この他に個人でお買いお求めの場合は税抜きになります。よろしくお願いします。

《目次》

SECTION Ⅰ ものがたり

♪ともきとひろしの音楽日記   谷本 直哉
♪ビビディさんのピアノとの出逢いより  木原りつ子
♪ハイジとわたし  水野由佳子
♪ゆめこさんの場合   笠嶋 道子
♪私と音楽療法の出会いとは ~小さい頃からの音楽への思い~ 泉水 直子
♪重度心身障害者の音楽療法における心理的変化 ~ウッドさんが笑顔になったのは~   泉水 直子
♪つばさちゃんが歌えたお話し    泉水 直子
♪ジョージ君の物語  八角 広子
♪フィードバックできるちから
♪若年性認知症になったダウン症A子さんの音楽療法   三渡百合子

SECTION Ⅱ セッション

♪自分の声が聞こえない聴覚障害 和子さん(39歳)の歌唱指導   笠嶋 道子
♪「滑脳症」という病名のトーマス君  笠嶋 道子

SECTION Ⅳ グループ

♪現場での実践  永井順子
♪椅子に座って踊る  浦江 千幸
目次